Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
部屋に着き
でかい目を更にでかくして
「し、社長」
「ん?」
「も、勿体ないです。こんな立派な部屋」
「大丈夫だ。これくらいで破産はしない」
「スイートつっても、ジュニアスイートだから」
俺がいくら言っても、あたふたして
「はぁ」
と空気の漏れたような返事。
コイツはキョロキョロ部屋を見回し
寝室を見て…ビビった。
寝室には大きなベッドが一つだけだから。
「残念だったな」
背後から抱きしめ
「諦めて一緒に寝ろ」
「……」
耳にそっと唇を這わし
「し、社長…止めて下さい」
「なんで?」
コイツはドギマギと。
「フッ」
離して
「風呂入ってくる」
このままじゃ冷静でいられない。
マジにアイツが…欲しい。
――
―
風呂から上がると
アイツはベランダにいた。
「どうした?」
ベランダへ