Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~



――



夜中に目覚めたのか、こっそり、じりじりと俺から離れようとしてる。

「何処に行くんだ」

抱き寄せ

「す、すみません。今、離れますから」

「離れなくていい。お前の方から縋り付いてきたんだ。そのままでいい。ただ」

「……」

「蹴っ飛ばすのだけは止めてくれ」

「す、す、すみません」

平身低頭謝りまくってる。

「ご、ご、ごめんなさい」

「フッ ほんとに寝相悪いな」

「……」

事実みたいで何も言い返せないようだ。

「ほんとに悪いと思ってんのか?」

「は、はい」

「じゃあ お前からキスしろ」

「えっ」

「お詫びのキスな」

俺もつくづく意地が悪いと思う。

「……」

「……」

コイツは俺を見たまま固まってる。




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