Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
「あ、あのぅ」
「ん?」
「で、出来ません」
「……」
「じ、自分からなんて…し、したこと…ない…し」
「……」
「無理です。ごめんなさい」
ベッドから出ようとするのを抱き留め
ベッドの上に二人座り
「お前 俺より前にキスしたことあるつってたよな」
「……」
こくりと頷き下を向く。
「いつも相手からしてたのか?」
「……」
「えっ、どうなんだ?」
「……」
「はっきり答えろ」
「キ、キスしたのは…い、一回だけ…です」
「はぁ?」
「こ、こ、高一の時に…ち、父のて、転勤で…転校することになって…その時…好きだった人と、は、初めて…デ、デートして…お別れに…キ、キ、キスしました」
「……」
「そ、それ以来…し、したこと…ないです」
「……」
「クククク…」
やっぱりキスの経験すら殆どなかったんだ。