Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~



「あ、あのぅ」

「ん?」

「で、出来ません」

「……」

「じ、自分からなんて…し、したこと…ない…し」

「……」

「無理です。ごめんなさい」

ベッドから出ようとするのを抱き留め

ベッドの上に二人座り

「お前 俺より前にキスしたことあるつってたよな」

「……」

こくりと頷き下を向く。

「いつも相手からしてたのか?」

「……」

「えっ、どうなんだ?」

「……」

「はっきり答えろ」

「キ、キスしたのは…い、一回だけ…です」

「はぁ?」

「こ、こ、高一の時に…ち、父のて、転勤で…転校することになって…その時…好きだった人と、は、初めて…デ、デートして…お別れに…キ、キ、キスしました」

「……」

「そ、それ以来…し、したこと…ないです」

「……」

「クククク…」

やっぱりキスの経験すら殆どなかったんだ。


< 237 / 452 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop