Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~



俺の膝から降りようともがくのを力いっぱい抱きしめ

そして

「クククク…ハハハ…」

笑い続ける。

なんだか嬉しいような気分だ。

が、コイツは

「泣くな!泣くなって…俺が悪かった、笑ったりして」

「ヒ、ヒック…グスン…」

泣き出した。

「もう泣くな。なっ」

胸に押し付けて髪を撫で

「馬鹿にしたわけじゃねぇから」

「……」

「ある意味、俺が初めてみたいなもんだったんだろ」

「……」

「そりゃ悪かったな。あんな激しいのしちまって」

「……」

「怖かったか?」

頷いてるし。

「フッ あんまり経験はないとは思ってたんだが…じゃあ、男と付き合ったことは?その高一の時の奴以外では?」

「……」

「ん?」

「な、ないです。と、友達はいますけど一対一でつ、付き合ったこと…ないです」

「フッ そっか」

コイツは俺のパジャマの胸をしっかり握りしめ

段々落ち着きを取り戻し…やがて眠そうに瞼が下りていった。

「眠いか?」

「は…い」

「まだ2時だ。眠れ」

俺のパジャマを握りしめていた手を外し、ベッドに寝かせ

「もう寝ろ」

唇に軽くキスして…ベッドから立ち上がろうとすると

俺のパジャマの裾を握ってきた。



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