Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
――
―
「社長」
「ん?」
「あそこ、美術館がありますよ」
「……」
「駄目ですか?」
駄目じゃない。
「了解」
車を美術館へ
『不思議なアート展』
「何が不思議なんでしょう?」
「さぁな、入れば分かるだろ」
中に入って見回るが、なんかよく分からん。
コイツも分かってんのか分かんないのか不思議そうに見て
「なんか小人になった気がします」
でかいテーブルや椅子を眺めながら率直な感想をもたらす。
「だから不思議なアートなんだろ」
「はぁ」
次のフロアを見て
なんか変わった作品ばかりだ。
「社長」
「ん?」
「分かりますか?」
立ち止まり
「も一つ分からん。まぁ芸術なんてそんなもんじゃないか。みんながみんな同じ感想持つわけじゃねぇし好き嫌いがあっていいと思う」
「そうですよね」
「どうせ俺達は素人なんだから自分の好きなように見ればいいんじゃねぇか」
「はい」
リラックスして見始め訳の分からん感想を言ってる。
結構、長い時間見ていたようで出て来た時は4時近かった。