Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~



「……」

「食うか?」

俺のチーズケーキ半分を渡す。

「食えるだろ」

「いいんですか?あ、じゃあストロベリータルト半分」

皿を渡そうとするが

「いいからお前が全部食え」

「ほんとにいいんですか?後から返せって言ったって駄目ですからね」

「お前じゃあるまいし。言うわけねぇだろ。それにな」

俺をガキだとでも思ってんのか?

「俺はお前を食うから」

「えっ?」

「爆発寸前の茹蛸」

「し、社長…茹蛸は爆発しません。…てじゃない。何て事を言うんですか?こんな所で」

こんなエロい会話は苦手らしい。

まぁ、嬉しそうに食いつかれても困るが。

「クククク…テンパるな。分かった。ここじゃなきゃいいんだな」

「えっ?」

「後で二人きりの時に言ってやるよ」

「……」

「ハハハ…」

また赤くなった。

本当によく赤くなるな。


「じゃあ行くか」

「はい。ごちそうさまでした」

カフェを出たら、もう夕方だ。



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