Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
「クククク…」
「えっ、なにかおかしいですか?」
「クククク…お前はほんとに馬鹿だな」
「えっ、何故ですか?」
「誰が運転してるか分かってるか?」
「えっ?」
やっと分かったか!
「社長…狡いです。普通に運転して下さい」
「さぁ、どうすっかな」
「社長~」
「膨れんな」
「社長が悪いんです」
「ほぉ~ 自分の馬鹿さ加減を棚に上げ俺のせいにするわけか」
「あ、いや。そんなこと」
「いい度胸してんじゃねぇかよ」
ビビってるし。
「ご、ごめんなさい。すみません」
ひたすら謝ってる。
「ほんとに悪いって思ってるか?」
「はい。私が悪いです」
「じゃあ仕方ねぇな。お詫びのキス追加な」
「……」
「クククク…鳩が豆鉄砲喰らったような顔してんぞ」
「……」
顔をしかめてる。
――
―
ホテルに戻った時は…しっかり夕日は沈んでいた。