Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
「煩い」
「あら、なに怒ってんのよ」
なんにも分かってないのか?
「礼儀知らずはお前の方だろ。お前とはとっくに終わってる。てか、始まってもないだろ」
「この子がいるから?あなた、こんな子どもみたいなのの何処がいいのよ?」
今度は矛先を変えた。
サイテーだな。
「あ、あの…私、席外します」
「あら、お嬢さん よく気がつくのね。これから大人の話しがある」
「煩い!」
「えっ?」
「お前は馬鹿か!何勘違いしてんのか知らねぇが、席外すのはお前の方だろ。だいたいお前とは1、2回飯食っただけだろが。関係ないのはお前の方だろ。ほら、あそこにお前を待ってる男がいるぞ。早く行かないとアイツも逃がすぞ」
怒りで顔を真っ赤にし
「な、なによ。何様のつもり。最低の男ね。もう連絡してきても遅いわよ」
誰が連絡なんかするか!
マジ、なに考えてんだ? この女は!
無性に腹が立つ。
この女にも…
自分自身にも!