Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
「悪かった」
コイツ…驚いただろうな。
「嫌な思いさせた」
首を振ってるが、顔面蒼白だ。
「出よう」
頷くだけ…
立ちあがり
「行くぞ」
コイツは立とうとしてるようだが立てない様子。
「大丈夫か」
頷きはしたが。
俺が手を添えて立たそうとすると
「だ、大丈夫です。一人で立てますから」
俺の手を無視してなんとか立ち上がった。
拒絶…された。
「あっ、す、すみません」
「行こうか」
「は、はい」
俺から少し離れてついては来るが。
俺もあえてなにも言わない。
部屋に戻り
「先に風呂入って来る」
「はい」
話したい事はあるけど、今は聞いてくれそうにない。
少し時間を空けよう。
――
―
風呂から上がって
ん、何処に?
辺りを見回し…
ベランダにいるのか?
後ろ姿がなんだか小さく見える。