Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
社長が、結婚するまで待つと何故か私に宣言してしまったのだ。
ほんとは社長としては 即 籍を入れて終わりにするつもりだったから。
それが うちの親の『結婚式を』の言葉に
私は待たなくていい って言ったんだけど…社長も変なとこ頑固だから我慢してる。
見ていて可哀相なんだけど…
でも情けは無用!
今でも、キスしたり触ったりは前より凄い。
ううん、隙あらばキスはする、触りまくる。
家でも、会社でも!
男の生理ってのかしら? それはよく分かんないんだけど…かえって欲求不満にならないのかしら?
「なに考えてる、ん?」
「ヒ、ヒャッ!」
耳を噛まれた。
「社長なにしてんですか?…さっさと仕事に戻って下さい」
「じゃあキスしろ。そしたら仕事に戻る」
「……」
これがあの恐ろしく厳しい社長様と同一人物なんでしょうか?
でも、ある意味この社長も怖いけど。
私がフィアンセじゃなかったら、これってセクハラ?よ。
「ほら、さっさとしろ」
「……」
社長の頬に手を掛け軽く
チュッ!
社長が強く抱きしめようとするのを逃れて
「仕事です」
部屋を出て行った。
「チッ!」
舌打ちしてるし。