Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~



「あ、それからな」

「はい?」

「お前…また寝言で熊五郎つったけど」

へっ?

「俺の名前を呼べ」

「……」

「いいな」

いいなって言われても

「あの、寝言ですよ?」

「あぁ」

「寝言に責任もてません」

「ん?」

ギクッ!

「あ、だから…」

「俺より熊五郎の方が大事だと」

「……」

また何かわけのわかんない事言い出したよ。

「い、いえ。そ、そりゃ しゃ、いや、恭介さんの方が熊五郎よりも遥かに大事です、はい」

「当たり前だ、馬鹿」

また馬鹿って言われた。

「じゃあ寝言で俺の名前呼べ」

そんなの無理だ。

「熊五郎は恭介さんより長く一緒に寝てるんですよ」

「ん?」

また片眉が

「だ、だから…これから年月が経つと恭介さんの名前…呼ぶようになると思いますので」

「……」

「そ、それまでは大目にみてください」

「仕方ねぇなぁ」

ほっ!

だけど寝言だよ?


< 286 / 452 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop