Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
「あ、それからな」
「はい?」
「お前…また寝言で熊五郎つったけど」
へっ?
「俺の名前を呼べ」
「……」
「いいな」
いいなって言われても
「あの、寝言ですよ?」
「あぁ」
「寝言に責任もてません」
「ん?」
ギクッ!
「あ、だから…」
「俺より熊五郎の方が大事だと」
「……」
また何かわけのわかんない事言い出したよ。
「い、いえ。そ、そりゃ しゃ、いや、恭介さんの方が熊五郎よりも遥かに大事です、はい」
「当たり前だ、馬鹿」
また馬鹿って言われた。
「じゃあ寝言で俺の名前呼べ」
そんなの無理だ。
「熊五郎は恭介さんより長く一緒に寝てるんですよ」
「ん?」
また片眉が
「だ、だから…これから年月が経つと恭介さんの名前…呼ぶようになると思いますので」
「……」
「そ、それまでは大目にみてください」
「仕方ねぇなぁ」
ほっ!
だけど寝言だよ?