Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
「花婿様は先日のタキシードで宜しございますね」
「あ、はい」
二人で打ち合わせに来た時、社長はさっさとタキシードを決めていた。
まあね、何着ても似合うからね。
「花婿様、素敵でいらっしゃいますよね~花嫁様もお幸せでございましょう」
「あ、ありがとうございます」
確かにカッコイイし、一見では俺様なんて気づかないもんね。
衣装合わせが済んで、結婚式の段取りの確認をして。
「はぁ~ なんか疲れた」
「今から疲れてどうするの?ちゃんと聞いてたの?あ、式の日は前日に帰って来るんでしょ?」
「う~ん。分かんない。仕事が忙しいから。式の日の朝になるかも知れない」
「そう」
「ごめんね。出来るだけ帰れるようにするから」
お母さん寂しそう。
社長に頼んで少し早めに帰らせてもらおうかしら。