Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
「却下」
「だ、だいたい昨日まで私なんか無視してたじゃないですか?」
「無視なんかした覚えはない」
社長のゆ、指が、何故か私の耳朶を触ってんだけど…
「無視じゃなくても、き、興味なかった…じ、じゃ…ないですか?」
何か指の動きが嫌らしく感じるんですけど。
耳朶から首筋に移動してるし…
止めてほしいんだけど、もう片方の手で押さえ付けられてる。
細く見えるのに結構力強いんだ…なんて感心してる場合じゃないわ!
「ヒャッ!」
何ですか~
み、耳に…息吹き掛けられた。
「他の事は考えんな。俺の事だけ考えろ」
ちょっと~
へ、変になりそうなんですけど…
その時
RuRuRuRu
電話だ!
た、助かった。
「社長、電話です」
「ほっとけ」
「だ、駄目です。多分 △△社からだと思います」
「フッ 仕方ないな」
やっと離してくれた。
社長室の電話を取り、社長に代わり
社長が電話に出てる間に部屋に戻り、心を落ち着かせる。
だけど…ほんと、どうしたのかしら?
急に結婚しろだとか、何回もキスしたり…絶対おかしい。
夕べ 変な物でも食べたのかもしれないな。
早く正気に返ってもらいたいもんだわ。
こんなんじゃ仕事しにくいじゃない。
確か仕事とプライベートは別とか、オフィスでは口説かないとか言ってなかった?
嘘ばっかり…やはり辞表書いた方がいいのかなぁ?
あっ、もしかして私を辞めさせる為の嫌がらせとか…
ありえる…あの社長様なら…