Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~



ガチャッ!

へっ?

社長…帰ってたの?

な、なんか黒いオーラ…出てない?

慌てて立ち上がり

「お戻りでしたか?気づきませんで申し訳ありません」

これでも公私の区別はつけている。

「楽しそうだったからな」

へっ?

「コーヒー」

一言だけで部屋に引っ込んだ。

な、なに?

なんで機嫌悪いの?

とにかくコーヒーを入れて

「失礼します」

社長にコーヒーを渡す。

――



なんなのよ?

上目遣いに人を見て

「失礼します」

部屋を出て行こうとしたら

「誰なんだ?」

「……」

はぁ?

「さっきの男は誰か聞いてるんだ」

さっきの男って誰の事?

「……」

「……」

あっ!

「**社の人です。営業課にみえられました」

「**社の奴となんでお前が親しげに話してるんだ?」

自販機コーナーで話してたのを見られたのかしら?

声掛けてくれたらよかったのに。

「高校の同級生だったんです」

「ん?」

「8年ぶりに会ったんでちょっと話してたんです。すみません。仕事をサボって」

オフィスにいなかったので機嫌悪いのかしら。

「そんな事はどうでもいい」

「はぁ?」

じゃあなに怒ってんの?



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