Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
「おかえりなさい」
「ん」
まだ、ご機嫌悪いのかな。
「お腹すいてませんか?」
「大丈夫だ。風呂入る」
「はい」
私の顔を見ない。
どうして?
――
―
お風呂から上がって来て
「ビール飲まれますか?」
「あぁ。 その前に髪乾かしてくる」
「乾かしましょうか?」
「いや、いい」
やっぱり機嫌悪いよね。
なんでだろ。
おつまみを用意して、リビングに
社長が部屋から出て来てソファーに座る。
ビールを注いで立ち上がると
「お前も座れ」
横を指し示す。
なんか怒られるのかな。
座ると
社長は無言で飲んでいる。
やっぱ気詰まりだ。
――
―
トン!
ビールジョッキをテーブルに置いて
「んで?」
「……」
『んで』って言われてもなに?
怪訝そうな顔して社長を見てると
「あの男は?」
あの男?