Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
「わ、私が す、好きなのは…世界中で一番好きなのは、あ、愛しているのは恭介」
突然、抱きしめられ唇が重なった。
「…ぅ…ふぅ…ぅん」
声が零れる。
耳元で
「煽るな」
再び唇が重なった。
暫くして
社長の胸に抱かれながら
「恭介さんってヤキモチ妬きなんですね」
「バ~カ」
「フフフ…ちょっと嬉しいです」
「ん?」
「だ、だって私だけが妬いてるのかなって思ってたから」
「お前が妬く…誰に?」
「随分前に、恭介さんが妹さんと歩いてるのを見て、妹さんだと知らなかったから…なんかヤキモチとは思わなかったんですが淋しかったです。あのホテルで女の人が恭介さんに」
あの時の事を思い出したら、涙が…
「泣いてんのか?泣くことないし。あれこそ全く関係ねえし。俺が惚れてるのはお前だけだから。な」
指で涙を拭ってくれる。
惚れてる女?
私が?
「ヒック…ヒック…」
「なに泣いてんだよ?なにもないって」
「ち、違うんです。う、嬉しいんです」
「嬉しい?」
「は、はい。だ、だって惚れた女って」