Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
「もう寝るか?」
時計を見ると、いつのまにか12時近い。
「そうですね。じゃあ恭介さん、先に寝てて下さい。私、片付けありますから」
「明日じゃ駄目なのか?」
また耳元で囁く。
「駄目です。すぐに終わりますから」
「じゃあ10分な」
「は、はい」
社長が寝室に引き上げ、私は台所へ
一緒に片付けるとは言わないんだもんな。
まぁ、手伝って貰ったら貰ったで後から大変なんだけどね。
でも一緒に寝ても手出せないのにね。
社長ってなんやかや言っても約束は守るもん。
忍耐強いわ!
片付けして、歯磨きして、寝室へ
「遅い」
「遅くないです。10分です」
腕を捕まれベッドに引きずり込まれた。
「ち、ちょっと」
押し倒され…口づけを…
「だ、駄目ですって」
「じゃあ煽るな」
「煽ってません」
「嘘つけ」
再び口づける。
――
―
「恭介…さん」
「ん?」
「なんか変になる…から…止めて…下さい」
「変になるか?」
「は、はい」
いつもこうして口づけされたり、優しく触られると、頭がぼぉ~としてくる。
「光栄だな」
「なにが?」
「お前を変にすることが出来て」
「分かりません」
「分からなくていいから。もう寝ろ」
「は、はい。恭介さんも」
「ん。おやすみ」
いつものように社長の胸に押し付けられて眠りに就いた。