Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~

7月3日(火曜日)




【7月3日(火曜日)】



いつものように6時前に起きる。

社長を起こさないようにこっそりと。

身支度をして、朝ご飯の用意を。

今晩も一人だし夕べの残り材料があるから大丈夫だな。

何時に帰れるかは分かんないけど。

「おはようございます」

「……」

朝はあまりご機嫌は麗しくはないから、無駄口はきかず朝ご飯にする。

「今日は社長と副社長のお二人は△△社との会食です」

「あ~分かってる」

「7時からですから」

「う~ん」

「どうしたんですか?」

具合でも悪いのかしら。

「また、お前の飯が食えない」

「……」

そんな事ですか?

社長、あなたは子どもですか?

で、でも…嬉しい。

「なに笑ってんだ?俺が外で飯食うのがそんなに嬉しいのか?」

な、なんでそうなるのよ?

睨んでるし。

「ち、違います。社長が私のご飯食べれないって、楽しみにしてくれてるのが…う、嬉しいんです」

赤くなるじゃない。

社長のご機嫌も直ったみたい。

「お休みの日にご馳走作りますね」

「休みの日はご馳走よりお前を食いたい」

「な、なにを朝から…」

「お前、真っ赤!それに社長じゃねえし」

「あ、すみません」

「罰としてキスな」

「……」

なんで罰なの?

なんでキスなの?




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