Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
先輩から連絡があり、一緒にお昼へ。
「どう?数日後に花嫁になる感想は」
いつものカフェでランチをしながら
「あんまり実感ないです。だっていつも一緒にいるんですよ?」
「まあ、そりゃそうよね。でも社長…変わったわね」
「そうですか?」
「前みたいに癇癪起こさないじゃない」
「そうですか?相変わらず怒鳴ってますよ」
家でもオフィスでも…
「まぁ、回数は減りましたかねぇ」
「そんなこと言ってぇ~ 社長があなたを見る目ったら可愛くて可愛くて仕方ないって感じじゃない」
「な、なにを言うんですか!」
恥ずかしい。
「前から副社長と言ってたのよ。社長は貴女にぞっこんだって。気づいてないのは貴女だけ。見ていて社長が可哀相だったわ」
「先輩、また冗談を」
「冗談じゃないって!貴女が風邪をひいて休んだ時ね、社長 極力平静を装ってたけど、かなり心配してたわよ。貴女が携帯忘れてたのを、ぶつぶつぼやいてたもの」
「……」
「ほんと知らないのは貴女だけ。社長を大事にしてあげなさいよ」
「は、はい」
それがほんとなら嬉しい。
「今晩、どうするの?社長、会食でしょ?」
「はい。だから一人です」
「じゃあ一緒に食べに行かない?今日、旦那遅いから」
「はい。ありがとうございます」
わ~先輩と食べれるなら嬉しいや。
「ちゃんと社長の許可取ってね」
「はい」
やっぱり許可いるのか。
心配するもんね、言っておかないと。