Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
自分がどうして帰って来たのかも覚えてない。
お風呂入らなきゃ。
♪♪♪
あ、携帯…
発信者は社長!
「はい」
「帰ってるのか」
「はい」
「悪い。やっぱり遅くなる。先に寝ててくれ」
「はい。あ、今何処ですか?」
「あぁ、まだ続いてるんだわ」
「そうですか」
「戸締まりちゃんとしとけよ」
「はい」
「じゃあ切るぞ」
「はい」
ガチャッ!
切れた。
やっぱり嘘ついてる。
で、でもまだ、私を裏切ったって決まったわけじゃないよね。
昔の彼女さんとの別れ話しかも。
なんてありえない。
あっ、お風呂に入ろ。
いつもはゆっくりリラックスタイムなのに今晩は機械的に洗って浸かって
お風呂から上がり髪を乾かし、ベッドへ
熊五郎を抱きしめて
泣きながら眠りに就いた。