Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
慌ててトイレに駆け込む。
全て吐いた。
「大丈夫か?」
社長が見に来て
「す、すみません。大丈夫」
また吐き気が。
吐くものがないから胃液が…
社長が私を抱き抱え、ベッドに連れて行く。
「大丈夫じゃないな。どこが悪いんだ?」
「ど、どこも悪くない…」
また吐き気が
社長を押し退けて、トイレへ
駄目だ。
社長がいる限り…
傍にいると体に緊張感が走る。
「すみません。先に行って下さい。後から」
「馬鹿!そんな状態では無理だ。今日は休め」
「大丈夫」
またベッドに戻され
「冷や汗かいてるな」
ブラウスのボタンを外そうと…その手を掃い、
「だ、大丈夫ですから会社に行って下さい。今日は大切なお客様がみえます。だから」
「分かった。じゃあ俺は行くがお前は休め。いいな。後から兄貴に見てもらえ」
「はい」
「後から連絡するから」
「いってらっしゃいませ」
「行って来る」
口づけようとするのを避けて布団に潜り込む。
「……」
バタン!
社長が出て行った。