Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
「し、社長」
「いいから」
ドアを開け
「いらっしゃいませ」
「藤倉だけど」
「はい、こちらへどうぞ」
ソファーに案内されて
「少々お待ち下さいませ」
案内してくれた店員さんが奥に行き
「社長」
「社長じゃねえって」
「いらっしゃいませ」
現れたのは!
昨日の綺麗な人!
「ご結婚おめでとうございます」
「あ、ありがとうございます」
この人…この店の人?
「出来てますか?」
「はい」
女の人が出したのは…
指輪のケース!
「お伺いしたサイズで間違いなかったら宜しいのですけど。一度はめて頂けますでしょうか?」
「……」
ケースの中には
ダイヤの指輪!
プラチナ台に一文字にダイヤが!
「はめてみろ」
「……」
あまりにも驚きすぎて
「あー辛気臭い」
私の左手を取って指輪をはめた。
「大丈夫だな、ゆるいとかきついとかないか?」
「……」
「ん?」
「あ、だ、大丈夫です」
「ん」
指輪を外して
「じゃあ、こちらの結婚指輪の方もお願いしますね」
もう一つのケースには、ペアの指輪!
社長…結婚指輪の事、知ってたんだ。
結婚指輪をはめて
「こちらも大丈夫でございますね」
「はい」
女の人はニコニコしてる。