Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
「お前が泣き止まないから、飯食いに行けないだろが。ルームサービス取るからとにかく泣き止め」
「ヒック…ヒック…ワァ~ァァァ~」
泣き止むどころか大号泣。
社長にしがみついて泣きじゃくる。
「どうしたんだ、ん?」
髪を梳いてくれ
「ごめんなさい…ゥゥ…ごめんなさい」
「なにが ごめんなさいなんだ、ん?」
「き、昨日」
「昨日?どうした?」
怒られるけど…やっぱり話そう。
「昨日…みんなと…ご飯…ヒック…食べて…ヒック…帰る時…き、恭介…ヒック…さんを…み、ヒック…見かけて」
「夕べ俺を?」
「は、はい…ヒック…き、綺麗な…ヒック…女の人とホテルに…ヒック」
「疑ったのか?」
「ごめんなさい…ヒック…恭介さん…電話で、ヒック…まだ会食だって…う、嘘…ヒック…ついたから…ヒック…ま、前の彼女…ヒック…さんかと…す、凄く…ヒック…綺麗な…ひ、人だったから…」
「はぁ~ お前は馬鹿だな」
「ご、ごめんなさい」
「お前に内緒で夕べ会食が終わってから来たんだ。妹に紹介してもらってな。場所が分からんかったから入口まで迎えに来てもらっただけだ」
「ヒック…ご、ごめんなさい」
「お前、エンゲージリングの事も結婚指輪の事も言わないから忘れてるようだったし…だからサプライズで用意しようと考えたんだ」
「ヒック…」
「 ヤキモチ妬きのはやとちりの馬鹿だな」
耳元で囁いて…
口づけを…
唇が離れ
「ワァーァァァー」
再びしがみついて泣きじゃくる。