Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
「はい。もらいました」
副社長が悪戯っぽく
「アイツな、俺が言うまで婚約指輪も結婚指輪も忘れてたんだぞ」
「えっ?」
「俺が指輪はって聞いてアイツ慌てて宝石店に走って行った」
なんだ、社長も私とどっこいどっこいじゃない。
「そうなんですか?ありがとうございました」
「お前も言わなかったのか?」
「私も…忘れてました」
副社長がびっくりして私を見てる。
は、恥ずかしい。
「ハハハ…お前ら、似た者同士だな」
「……」
「誰が似た者同士だって?」
し、社長!
「またお前らはサボってる」
「ハハハ…妬くな。これから義理の姉弟になるから親睦を深めてんだ」
「……」
「はっ!深めんでもいい」
「ハハハ…」
「さっ、仕事に戻るぞ」
「はい」
副社長が笑いながらついて来る。
「じゃあな、可愛い子ちゃん。明日な」
「はい。お願いします」
副社長とは、別れ社長室へ