Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
「ん」
「あ、起こしちゃいました?」
不機嫌そうな声。
「起こされました」
やっぱり!
「ごめんなさい」
「フッ どうした?」
「えっ、あ、あの…」
「ん?」
優しげに
「い、いえ、 夕べは…あ、ありがとうございました」
「……」
「わ、私…恭介さんの…いい奥さんになれるように頑張りますんで…お、お願いします」
社長に見えないけど、頭を下げる。
「……」
あ、あれ~?
何も言ってくれないよ。
「き、恭介さん」
「お前なぁ、それ言うなら面と向かって言えよ」
「へっ?だだだって、恥ずかしいです」
「恥ずかしがり屋!あんな、俺ら今日から夫婦になるんだからな」
「ふ、夫婦!?」
いや~ 私、今沸騰してるよ。
「なに奇声上げてんだよ。結婚するつうことは、夫婦になるつうことだろ」
「は、はぁ」