Apasionado!～俺様社長様の甘い誘惑～

「なに落ち込んでんの？」

「私なんて、裏も表もガキで馬鹿で臆病で泣き虫で大食いで経験不足で…恭介さんが喜びそうなミステリアスな部分って全くないなぁーって思って」

「……」

「ちょっとくらい危険とかミステリアスなとこあったらよかったですね」

「ｸｸｸｸ…お前さ」

「はい？」

「充分…危険だから」

「はぁ？危険って…あっ！すぐ転けるとか、怪我が絶えないとか」

「お前、そんなに転けんのか？」

「えっ？」

「そんなに怪我すんのか？」

「えっ、あ、いや、最近はあまりないですけど」

なんの話しだったっけ？

「あっ、違うじゃないですか？恭介さんが私は充分危険だって」

社長が私の耳元で

「俺にとって危険な女だつうてんの」

私が…

社長にとって…

危険な女って…

な、なに？