Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
「恭介さん…車、発進させないと、みんなに見られます」
考えたら水族館の前、人通り多いよ。
「別に見られても関係ねえし」
社長から離れようとすると、力いっぱい抱きしめられた。
「き、恭介さ~ん」
「クククク…分かった、分かった。お前が爆発する前に行くか」
やっと車を走らせてくれた。
「落ち着いたか?」
「は、はい、もう大丈夫です」
「ひとつ聞いていいか?」
「はい?」
なんだろう?
「お前…今まで彼氏いなかったって言ってたよな、あの高一以来」
「は、はぁ」
「今までナンパされたこととかないのか?」
「……」
「ん?」
「2、3回はありますけど」
「2、3回?」
「は、はい。だけど…ちゃんと断りました。今日みたいにあんなしつこいのは初めてです」
「……」
「ほ、ほんとですって」
「クククク…そ、そうか。じゃあ、うちに入ってから誰かに告白されたことは?」
「うちの人達ですか?無いですよ」