Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~



私…可愛くないよ。

あっ、そうか。

この間、『たまには可愛いって言ってほしい』って言ったから可愛いって言ってくれてるんだ。

「ありがとうございます」

「ん、なにがありがとうなんだ?」

「えっ?あっ、あの、可愛いって言って下さって」

「……」

「……」

「お前なぁ」

「はい?」

「ほんとわけ分かんないこと言うな」

「……」

社長の方が意味分かんないし。

「だ、だって私がこの間たまには可愛いって言ってほしいって言ったから」

「だから俺が可愛いつったと思ってんのか?」

「……」

あれ、違うの?

「やっぱりお前は馬鹿だな」

「はぁ?」

「俺は嘘とかお世辞とか言わないから」

「はぁ」

「いい加減分かれよ。お前は俺にとっては可愛いって」

は、恥ずかしすぎる。

「分かったか?」

「は、はい。恭介さんが…か、可愛いって思って下さって…う、嬉しいです」

「ん?」

「へっ?」

「い、いや俺だけじゃなく」

「えっ?」

社長が一瞬…私を見つめ

「まぁ、いいか」

「はい?」

なんかよく分かんない。



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