Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
ちょっとお洒落なカフェを見つけて
「お前、何にする?」
「紅茶とアップルパイ。いいですか?」
「ホテルにまだ、残ってんだろ?」
「あれはケーキです。今はアップルパイ」
「クククク…分かった、分かりました」
また笑われた。
でも、食べたいんだもん。
オーダーしてくれて
「お前、毎日でもいいのか、ケーキなら?」
へっ?
「あ、さすがに毎日って事は」
「そうだよな、家で食べてないよな」
「そ、それは」
「ん?」
アップルパイがきた。
美味しそう。
食べなから
「家って晩遅いから食べませんよ。それに毎日食べてたらケーキのありがたみがなくなります」
「ケーキのありがたみ?」
「はい。たまに食べるから美味しく幸せに食べれるんです。毎日食べてたら当たり前になって幸せ感がなくなります」
「……」
うん?
な、なんか変な事を言った?
「クククク…お前、面白いな」
「えっ? お、面白いですか?」
それは、褒め言葉なんだろうか?
私が怪訝そうな顔したのか
「褒めてるし」
「あ、はい。 あり…がとうございます」
「クククク…」
笑われてるし。