Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
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…ぅん?
何?
熊五郎…こんな硬かったかしら。
熊五郎をぽんぽんと叩くと
「痛いっ!何叩いてんだ」
え、えっ?
熊五郎が喋った。
「熊…五郎…?」
「誰が熊五郎だ!」
へっ?
ビックリして目が覚めた。
へっ…へっ…此処は…?
顔を上げると
ヒ、ヒェ~!
社長様の ど·アップが!!
慌てて飛び起きた。
「し、社長…な、何で?」
何で一緒に寝てんのよ。
「お前…夕べソファーで眠っただろうが」
ソファーで…寝た?
あっ、お茶飲んでいて…そのまま、もしかして眠ってしまった?
「感謝しろ。俺が此処に運んでやった」
は、運んでやったって…
ち、ちょっと…
自分の姿を見る。
ぅうん、大丈夫。ちゃんとスエット着てる。
「安心しろ。寝てる女を抱く趣味はない」
「……」
「お前を抱く時は、お前の意識がある時だ」
ハッ!
たぶん私、今どうしようもないくらい赤くなってる…と思う。
「それとも、今抱いてやろうか?」
はぁ?
―ゥッ!
いきなり抱きしめられ…キスされた。
逃れようと暴れると
「暴れれば暴れるほど…その気になるんだが」
耳元で囁く。
えっ?
一瞬 暴れるのを止めたら、ベッドに倒され、のしかかられる。
「し、社長…」
再び唇を奪われた。
―ゥ! ゥゥン…
社長の舌が…私の口の中に…
舌を引っ込ませようとするんだけど…絡め取られてしまった。
ち、ちょっと…
ァ、頭がぼーとしてきた。
力が抜けてくる。
ど、どうしたのかしら?
私…おかしい。
――
―
社長の唇が急に離れる。
「少しは上手くなったな」
はぁ?
慌てて体を起こす。