Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
「フッ まだ4時半だ、早い。もう少し寝ろ」
私を抱き抱え、横になる。
「熊五郎って何だ?」
頭の上から声がする。
私の顔は社長の胸に押さえ付けられたまま。
「熊…五郎は…」
「ん?」
「く、熊のぬいぐるみです」
「ぬいぐるみ?」
「は、はい」
「お前…ぬいぐるみと寝てんのか?」
「……」
思い切り恥ずかしい。
「俺をその熊五郎と間違えたのか?」
「す、すみません」
「クククク…生まれて初めてぬいぐるみ扱いされた」
「……」
何も…言えない。
思い切り強く抱きしめられ
「クッククク…」
何故か笑われてる。
――
―
「…お前、朝は何時に起きるんだ?」
「ろ、6時です」
「ん。なら、6時に起きて朝飯作れ。俺は6時半に起きる」
「えっ、朝ご飯ですか?」
「あぁ。コーヒーとトーストと後何か冷蔵庫にあるもんで作れ」
「……」
「泊めてやったんだから、それくらいはしてもバチは当たらん」
泊めてやったって、無理矢理泊まらせたんじゃないですか?
頭を撫でられ
「寝ろ」
だけど何で一緒に寝なくちゃいけないのよ。