Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
絶対悪いと思ってない。
単なる意地悪なだけだ。
やっぱり性格悪い!
こんな性悪の側に一年半もいて、私の性格が歪まなかったもんだわ。
いや、よく人格崩壊なかったもんだ。
はぁ~
「何、溜め息ついてる?」
「朝から疲れました」
「お前は我が儘だな」
「えっ?」
「泊めてやって朝飯まで食わせてやって、その上、車で会社に連れて行ってやるんだぞ。いつもなら満員電車に揺られてるんだろ。なのに疲れたって…夕べはちゃんと寝さしてやっただろうに。一緒に寝て何にもしてないだろうが…なのに疲れたってお前は怠慢だ」
じ、冗談じゃないわよ。
「だ、誰が泊めてくれって言いました?朝ご飯作ったのは私です。片付けしたのも私です。今だって私は電車で行くと言いました。夕べは…何もしないってキスしたじゃないですか?」
「キスだけじゃなく抱いて欲しかったのか?」
はぁ?
「誰もそんな事言ってません!」
か、会話が…噛み合わない。