Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
コンコン
「はい」
ドアが開いて入って来たのは、経理課にいる友達。
「お昼行かない?社長、外出したでしょう」
「うん。行く」
バックを持って部屋を出る。
社長がいるとお昼まで気を遣わなきゃなんないから大変なんだ。
いない時だけよ、ゆっくりお昼ご飯食べれるのは。
仲のいい何人かで近くのお店へ
「社長、相変わらず?」
「相変わらずです」
「よく務まってんなぁ」
「なぁ、今までの秘書なら2、3ヶ月位でお手上げだった」
「何か秘訣あるの?」
秘訣、秘訣ね~
「気にしない事。社長に変な憧れとか期待とかしない事。後は」
「後は?」
「うちの会社、給料がいいですから」
「ハハハ…確かに。そうだな、今までの秘書は、もしかしたら社長となんて考えてたのもいたからな」
「そうよね、仕事より社長目当てみたいなの多かったもんね」
今までは秘書として募集して雇ってたらしい。
だから、社長の外見に騙されて玉の輿症候郡が多かったんだって。
それに懲りて、会社にいる子をということになったんだけど…社長の実態を知ってる人はなりたがらない。
それで私にと…外れくじ引いた訳ね。
楽しい仲間とのお昼はあっという間
会社に戻る時間
「あっ、そうだ。今週末飲み会やるから来いよ」
「あ、行きたい。でも…」
「社長か?」
「はい。時間通り終わったら参加します」
みんな、苦笑い。
「OK 無事終わる事を祈ってるよ」
「はい」
定時退社なんて滅多にないもん。
雑用ばかり言い付けられるし。
オフィスに1時少し前に戻った。
ほんと、社長がいないと肩凝らないわ。
仕事もはかどる。(社長はいなくても仕事は山のようにあるから)