Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~



会議

相変わらずピリピリムード。

そんな中で余裕なのは、社長様と副社長の2人。

社員が営業戦略の説明をして、少しでも矛盾があるとすぐ冷たい目と厳しい口調で突っ込んでる。

その間をフォローするのが副社長。

う~ん。ナイスコンビネーションだわ。

正に飴(副社長)と鞭(社長様)ね。

でも、社長は厳しいけれど社員達に嫌われてはいない。

やっぱ出来る男は尊敬はされんのね。

私も秘書になる前ってか、一昨日まで一応尊敬はしてたけど…昨日から尊敬なんて言葉は遥か彼方のその向こうまで飛んで行ってしまったわよ。

今あるのは、独りよがりで我が儘でどスケベでどSなどうしようもない俺様社長よ。

だけど何で、急にプロポーズしたり、あんな事したりするのかしら?

訳が分かんない。ただの気まぐれ?

ただの気まぐれで…私、危険に晒されてんの?

気まぐれが醒めるまで私…大丈夫かしら?


…うん?

視線を上げると!

バッチリ社長様と目が合ってしまった。

慌てて視線を外す。

さっき感じたのは社長の視線だったんだ。

――




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