Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
恋?(その一)
道路を挟んで向かいにあるお店から出て来たのは社長と…女の人。
綺麗な人…
社長に寄り添うように…
素敵な笑顔を社長に向けている。
社長もいつもの仏頂面じゃなくて…あれは笑顔だ。
誰なんだろう?
もしかして…彼女?
2人は社長のベンツに乗り込んだ。
――
―
ぅ、うん。
あれは、もしかしなくても彼女さんだ。
あの俺様の笑顔を見られるんだもん。
――
―
私へのプロポーズはやっぱり冗談だったんだ。
これですっきりした。
きっと喧嘩とかして、やっぱり社長様おかしかったんだね。
よかった。
よかったんだよ、これで…
結婚する気なんかなかったし。
何か食べたくなくなっちゃった。
きっと驚いたからだな。
お店を出て家に帰る。