Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
夜
先輩から電話
「少しはよくなった?」
「はい。熱も37度まで下がりましたから」
「でも無理しちゃ駄目よ」
「ありがとうございます。あ、先輩」
「何?」
「社長…大丈夫でしたか?」
それが一番気になる。
他の社員に迷惑かけてないかが。
「出社して貴女が来てないので機嫌悪かったけど、病気だと分かってからは諦めたみたいで大丈夫だったわよ」
「先輩が代わりして下さったんですか?」
「副社長命令だから」
「す、すみません」
「いいのよ」
「明後日は出社しますから」
「無理しないでよ」
「はい」
「じゃあね」
「ありがとうございました」
やっぱり 明後日から会社に出よう。
明日一日寝てたら大丈夫だろう。
兄貴が今晩夜勤だから明日昼に迎えに来てくれる。
それまでに治さなきゃ。
とにかく寝ることだわ。
兄貴にOKもらわなきゃいけないし…
――って!
頼むから社長!
出て来ないでよ。
寝られないじゃない。