Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
あっ、携帯の電源。
また怒られる。
♪♪♪
携帯…発信者はっと、社長様!
「はい」
「やっと携帯電源入れたな」
「はい。 あっ、社長 プリンとゼリーありがとうございました」
「あれなら喉通るだろ」
「あ、はい」
扁桃腺が腫れてるって言ったから考えてくれたんだ。
「さっさと寝ろよ」
「はい」
「じゃあな」
「お、おやすみなさい」
「あぁ」
携帯が切れた。
電源が入ってるかの確認だったのかな。
社長様らしいや。
今、9時か。
兄貴は夜勤だし…社長には嘘ついちゃった。
プリン食べよう。
う~ん 美味しい。
喉に優しいし…
フッ 何か…涙出て来ちゃった。
なんでだろう。
初めて社長の優しさに触れたから…
――
―
もぅ、寝よ!
ベッドに入って
「熊五郎~似てないよね、私達」
熊五郎は笑ってるだけ…って、当たり前か。
「おやすみ、熊五郎」
――
―
まただよ~
出て来ないでって言ってんじゃない。
社長が…しつこく夢に出て来る。
寝られないじゃない。
はぁ~ どうしよう?
私は…寝たいのよ~
――
―
なんとかかんとか寝れたのは…日付変更線を越えていた。