Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~



ドアを開け

あれ、社長 いない。

奥かな?

と、 思ったら、何処からか手が伸びてきて…後ろから抱きしめられた。

「し、社長?」

「……」

「は、離して く、下さい。データ探しますんで」

力が強い!

「あれは嘘だ」

「嘘? な、何で?」

頭の上から恐い声がするよ~

「何でアイツに送らす」

はぁ?

「アイツと付き合ってんのか?」

また何か訳の分からない事を言い出したよ、社長様。

「たまたま先輩に会っただけです。車だから送ってくれるって…そ、それに先輩には彼女さんがいます」

何でこんな説明しなくちゃいけないの?

「彼女?」

力が少しだけ…抜けたけどまだ離してはもらえない。

「じゃあ車にその女が乗ってるのか?」

先輩の恋人をその女呼ばわりしてるし。

社長の方が礼儀ないわね。

「私を送ってから、彼女さんとデートです」

「そら見ろ。車の中は2人じゃないか」

「そ、そりゃそうですね」

それが何か?なのよ。

「駄目だ!」

「……」

あのぅ意味が分からないんですけど。

社長の方に向かせられ

「許さん」

「……」

だから何なのよ?

「俺の車以外乗るのは許さん」

「…あのぅ」

「何だ?」

「そ、それは無理」

「無理でも何でも許さん」

無茶苦茶だ。何か熱出そう。

「お父さんとかお兄ちゃんの車は」

「家族は別だ。屁理屈云うな」

怒られた。




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