Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
「他の男つってんだ。分かったな」
ギロッと睨んでるし。
「何故ですか?誰の車に乗ったって関係な…ゥン」
キ、キスされてる。
離れようともがいてると、また強く抱きしめられ、激しく唇を奪われる。
――
―
抵抗を止めると、宥めすかすような優しいキスに変わっていく。
――
―
やだ! 頭がぼぉ~としてきた。
熱出て来たんじゃないかしら。
こ、呼吸も苦しいし…
や、やっと…唇が離れた。
「し、社長」
「何だ?」
「か、風邪引いてる私にキスし、してどうするんです?移るかも知れません」
あれ、私、怒るとこが違うような…
「風邪引いたら、お前が責任持って看病な」
な、何で責任よ。
「お、おかしいです」
ニヤリと笑って
「おかしくない」
「じゃあ風邪引かれない事をお祈りします」
「あぁ、毎日祈れ。俺が元気でいれるようにな」
「社長命令ですか?」
「いや、恋人命令だ」
「……」
こ、恋人命令って…誰が誰の恋人なのよ。
「何だ?何睨んでる」
「何でもありません。仕事ないなら帰ります」
「待ってろ。もう終わるから」
「一人で帰ります」
「……」