Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
「熱計れ」
体温計を渡されて
ピピピ
「貸してみ」
体温計を渡す。
「37度5分…あるな。また、振り返してんだろうが!」
「……」
「じゃあ俺は行くから…此処から出ようなんて考えるなよ。お前が出てって鍵開けっ放しになって泥棒入ったらお前の責任だからな。ちゃんと大人しく寝とけ」
言うだけ言って出て行った。
はぁ~
ほんとに自己チューだ。
心配してくれてんのは分かるんだけど…もうちょっとだけでも優しくしてくれてもいいのに…って何考えてんのよ。
――
―
ちょっと お腹空いた。
部屋を出て台所へ
あっ、お粥が…
妹さんが作ってくれたんだ。
温めて…食べる。
「美味しい…ありがとうございます」
お腹が膨れて、ちょっと元気になった。
食器を片付け…やっぱり手で洗う。
食洗機なんて使えないよ。
寝室に戻りベッドに入り
社長のベッド…
夕べは気にならなかったけど…
社長の匂いが
な、なんか…ドキドキする。
私…やっぱり おかしい!
風邪ひいて…頭までおかしくなってんのかな。
変に意識しちゃってる。
まぁ、あんだけキスとかされたんだから…意識して当たり前だよね、うん。
気にならない方が鈍感ってことだよ。
私は…普通なんだよね。
熊五郎…どうしてるかなぁ。
って熊五郎の顔が社長の顔に…
わ~怒られるよ。
熊五郎と一緒にしたら。