ガラスの十字架【短編*完結】
*運命の再会*
―――2030年12月。
僕の名前は早瀬 柊斗(はやせ しゅうと)、大学1年生。
どこにでもいる平凡な学生生活を送っている。
ただ……
物心ついたときから、僕の頭の中には
「前世の記憶」
というものが存在している。
『うー、寒いっっ。』
僕は歩いて5分のアルバイト先に出かけるため、体を震わせながら家を出た。
息が白くなるほど……
寒い朝だった。