いじめっこは幼なじみといぢわる彼氏
あ…。

ハンカチ………。


「で?なんで君サボってるの?」

「え…。それは…。そっちこそ…。」


「僕は自分自身で行きたくないから。」


「じゃああたしもそれで。」


「だぁめ!そんなに泣いて路地にしゃがみこむほどなのにそんな理由な訳ないじゃん。」


す、鋭い………。

「あと、そのハンカチで涙拭いて。」


「えっ、こんな綺麗なの…。」

「いいからっ…。」

「え、遠慮します!ハンカチ持ってますしっ…。」

「ああ゛~じれったいな~!

貸して!」

無理矢理取られたハンカチ。


でも、優しく拭いてくれた。

こんなカッコいい顔が近くにあると、ドキドキする…。



「よしっ!拭いたらそれ飲んで。」


「えっ、でも、悪いし…。」

「強制だから。」


そして、男の子がさっきくれた、オレンジジュースを飲んだ。



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