好きとごめんのその先に


「…相変わらずキツいね、奏多くん。若気の至りってやつかな」



しつこいくらいに、奏多に噛み付く忠見さん。



「そっちこそ、相変わらず好かねぇオジサンだな」



奏多も屈することなく対抗。




「そうやって大人をナメていたら、そのうち痛い目に遭うよ?」


「そっちこそ子供だからって見くびってんじゃねぇよ」


「ガキのくせに可愛くねぇな」


「オヤジのくせに格好つかねぇな」


「将来ろくな大人にならないぞ」


「あぁ、お前のようにはなりたくねぇよ」





……耳が痛い。



2人とも、お互いを認めているんじゃなかったの?



いい加減仲良くなってくれたっていい…





…いや、そうはいかないか。
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