好きとごめんのその先に
そうこうしているうちに、学校に着いてしまった。
下駄箱で別れ、それぞれの教室に向かう。
…結局あれから、お互いずっと無言だった。
忠見さんが泊まった明くる日は、いつもこんな感じ。
普段とは違う、変な空気が流れてしまう。
…まぁ、放課後になれば元通りになるんだけどね。
奏多には気を遣わせているかもしれないけど、それがすごく有難かったりする。
とはいえ、2人はいつも、会えば言い合い。
お互い昔から毛嫌いしているようで、婚約の話が出てから更に溝が深まったみたい。
どうにか仲良く………
……なるわけないよね。
あぁ、先が思いやられるなぁ…