好きとごめんのその先に
「あ、そうだ。ゆりちゃん、明日は空けておいてね」
「?」
明日って…土曜日…
「何その顔?もしかして分かってない?」
「何が?」
まさか、という顔の奏多に、わたしはぽかん…
「明日!クリスマスイブ!!」
「!!」
奏多の大きな声と、聞こえてきた単語にびっくりした。
「…そっか、忘れてた」
「もー。ゆりちゃんは本当にあっさりしてるよなー」
「…ごめん」
やっぱり、と、苦笑いの奏多。
クリスマスイブ…
そっか、もうそんな時期なんだ。
…あ。何も用意してないや、どうしよう…