好きとごめんのその先に
「おーごめんごめん。じゃあジャンケンで勝った奴に讓るよ」
そう言って子供たちに笑いかける奏多。
素直にジャンケンを始めるちびっこたち。
「やったぁ!ぼくのかち!!」
一番小さい男の子が手を上げて喜んだ。
「よし。じゃあキミ、俺が乗せてあげるよ」
「うん!!」
奏多に抱えられて、男の子が馬に乗る。
「おにいちゃんありがとー!」
嬉しそうににっこり笑った。
「よし、みんなも乗せてやろう!」
そう言って、順番に子供たちを馬に乗せていく奏多。
…何であんたがそんなことしてるの…
…でもなんだか、みんな嬉しそう。