好きとごめんのその先に
「っ…どうした!?」
突然のことに、奏多は大きく目を開く。
「…ごめん…なんか…」
うまく言葉にできないけど、怖くて仕方がない。
それは、ジェットコースターに乗る怖さとはまた違う…
「気分が悪いの?」
「…ううん」
「疲れた?」
「…ううん」
「じゃあ…観覧車は好きじゃないとか?」
「…ううん」
「……?」
首を振るだけのわたしに、奏多はついに困り果てる。
「…ごめん…なんか、行けない」
…わたし、これ以上先に進みたくない。