好きとごめんのその先に


ふっと、周りの音が消えた。





理解できないというような顔でわたしを見る奏多。




「…わたしが…ママを…」


「え…?」



ぼそぼそと紡ぐわたしの言葉を、必死で拾おうとしてくれる。








「…ママが死んだの、わたしのせいなの」






そう、奏多に向かって言った。
< 183 / 428 >

この作品をシェア

pagetop