好きとごめんのその先に
―――ドンッ!
「…っ!!」
鈍い音と共に、わたしから離れていった奏多。
「いってー…」
わたしの足元で、頭を抱えてうずくまる。
…どうやら、さっき力が入った瞬間、わたしは奏多を思いっきり突き飛ばしてしまったみたい。
「…ったくもう、なんだよー」
不貞腐れながら、机の角で打った頭をさする。
「ご、ごめん…、びっくりして…」
申し訳なく、奏多に謝った。
あー…せっかくのムード、ぶち壊しちゃった…