好きとごめんのその先に
「……そうか。…もういいよ」
“もういい”
この言葉に、また全身が凍りつく。
…前回、次の瞬間には笑ってくれたのを思い出して、淡い期待を抱いてみるものの…
…向けられた冷たい目によって、それはいとも簡単に崩されてしまう。
「…俺、…もっとゆりちゃんに愛されてると思ってたけど、…ただの自惚れだったんだな…」
そう言い、冷めた目で一瞬わたしを見たかと思えば。
「…しばらく頭を冷やす時間をくれ」
…背を向け、校門の方へと歩き出した。